裏金事件による派閥の解散決定後に行われる9月の自民党総裁選に、立候補の意欲を示す議員は計11人にのぼる。実力者たちが塞いでいた瓶のふたが開き、党内に漂う解放感を象徴するようだが、従来の内向き志向は変わらず垣間見える。
1972年に推薦人による立候補制度を導入して以降、最多の候補者は2008年と12年の5人。今回も20人の推薦人が集まらず、出馬できない議員も出るとみられるが、過去最多を更新する可能性がある。
11人のうち、推薦人を集めた上で、19日に一番乗りで正式に立候補表明するとみられるのが、衆院当選4回の小林鷹之・前経済安全保障相(49)だ。
17日には同期議員の集会に…