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党紀委員会を終え、会見する自民党の茂木敏充幹事長。右は逢沢一郎委員長=2024年4月4日午後6時30分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影
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 議員の大量処分という節目を迎えた自民党派閥の裏金問題だが、実態についてはなお不透明さを残したままになっている。

 今回の問題では、議員らが所属派閥の政治資金パーティー券を販売ノルマを超えて売った分の収入が、裏金化されていた。流れは二つ。派閥から議員側へ還流(キックバック)されるケースと、議員側がノルマ超過分を手元に残し、券購入者から受け取った金を「中抜き」するケースだ。

 とくに中抜きについては「ネコババだ」「より悪質だ」とも批判されたが、どの議員が中抜きをしていたのかやその金額については、自民党が2月に公表した所属議員らへのアンケート結果にも盛り込まれなかった。東京地検特捜部による立件から2カ月がすぎた現在でも、わからぬままになっている。

 また、裏金の使途が判然としないままの議員もいる。「政治活動に使った」「私的利用はない」との趣旨の釈明が相次いでいるが、裏付ける領収書などの証拠がそろわないケースもある。

 議員らは東京地検特捜部によ…

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