川口市役所屋上から望む市内のタワーマンション群。写真の奥は東京都=2024年10月16日、川口市

 さいたま市や川口市など埼玉県南部では次々とマンション建設が進む。新築マンション価格が高騰するなか、東京都心に比べれば価格は安く、都内から買い求め、県内に移り住む人は少なくない。

 世帯数に占める分譲マンション戸数の割合を示す「マンション化率」をみると、埼玉県は14%。東京都の28%には及ばないが、全国有数の高さだ。

 マンションは防災の観点からも注目されている。地震などでタワーマンションのエレベーターが止まった場合の問題点はあるものの、耐震性の高いマンションなら、備蓄品さえあれば、自室にしばらくとどまることができる。国が防災対策として推奨する「在宅避難」にも合致する。

 約900万人がマンションなどの共同住宅で暮らす東京都は、行政による「マンション防災」の取り組みが進んでいる。

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