全国の自治体で16日夕から、ホームページを見づらくなるシステム障害が相次いだ。原因はいずれも調査中としているが、海外からの大量アクセスがあったことが確認され、サイバー攻撃とみる自治体もある。
山梨県は、同日午後3時15分ごろから午後7時35分ごろまでホームページが見にくくなった。県DX・情報政策推進統括官によると、午後5時までに69カ国から約620万件のアクセスがあり、午後8時現在も続いているという。担当者は、「いわゆる『DoS攻撃』（大量のデータを企業のサーバーに送りつけてウェブサイトを閲覧できなくするサイバー攻撃）ではないかと考えている。サービスが利用できないくらい大量の通信を発生させる攻撃がなされているのでは」と話した。
神奈川県藤沢市も、午後6時半ごろまで1時間程度ホームページが見られない状況が続いた。
このほか、16日午後7時時点で、岩手県花巻市、東京都足立区、荒川区、杉並区、神奈川県小田原市、二宮町、水戸市、広島市も、朝日新聞の取材に対し、ホームページがつながりにくくなっていると明らかにした。
また、東京都営バスの時刻表などが載っているホームぺージも、午後5時から午後6時45分ごろまでつながりにくくなった。
格安航空会社（LCC）のピーチ・アビエーションでも、関西国際空港、成田国際空港、新千歳空港などで午後4時45分からチェックインシステムの障害が発生。午後7時半現在で一部復旧しつつあるが、原因は調査中だという。
