滋賀県

 滋賀県内の自転車通学でのヘルメット着用率は、県立高校生では1.6%であることがわかった。ヘルメット着用が努力義務となっても着用率が低い状況について、福永忠克県教育長は「自分の命は自分で守る意識を高める必要がある」として、啓発活動を進めるという。

 2日の県議会一般質問で、重田剛県議(自民)の質問に答えた。福永教育長は「中学生は市町の教育委員会で義務付けたり、学校の校則に基づいて指導したりなどでかなり高い率」とした一方、「高校生にはその必要性が理解されていない」と述べた。

 県教委によると、ヘルメット着用が努力義務となる前の2022年、全県立高校に調査したところ、自転車通学での着用率は0.2%。23年6月の調査ではやや増加して1.6%だった。

 県教委は、生徒に協力してもらって作製したポスターを各学校に配布したり、入学説明会でチラシを配ったりして啓発活動を進めている。今年度はモデル校3校を決めて、生徒約50人にヘルメットをかぶってモニター活動をしてもらうという。

 県警によると、自転車に乗っていてけがをした人のヘルメット着用率では、23年の調査で中学生が63.5%、高校生は6.6%。中村彰宏県警本部長は県議会で「義務だからというのではなく、自分の命を守るために着用してほしい」と呼びかけた。(武部真明)

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