改正道路交通法が1日、施行され、自転車の「酒気帯び運転」が罰則の対象になった。大阪府警によると、大阪府内では酒気帯び運転の疑いがある違反が、同日午前10時半までに計5件確認されたという。
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自転車の飲酒運転は、正常な運転ができないおそれのある「酒酔い運転」のみ罰則対象だったが、改正道交法が施行され、呼気1リットルあたり0.15ミリグラム以上のアルコールを含む「酒気帯び運転」が罰則対象になった。
府警によると、府内では1日、大阪市淀川区内で午前5時過ぎ、50代の男性が酒を飲んで自転車を運転したとして交通切符(赤切符)を交付されるなど計5件の違反が確認された。大阪府守口市では、酒を飲んだ50代男性が自転車を運転し、別の自転車にぶつかる事故があったという。けが人はいなかった。
交通総務課によると、府内は自転車事故の死者数が全国最多。今年1~9月に起きた自転車事故は6394件で、24人が死亡した。これは府内の交通事故の死者数のうち27%を占めるという。同課の大北良弘警視は「法改正をきっかけに交通規則を正しく理解し、守ってほしい」と呼びかけている。(田添聖史)