奈良市の世界遺産・興福寺五重塔(国宝)の約120年ぶりとなる大規模修理に向け、塔をすっぽり囲っている工事用の建屋(素屋根)の内部が28日、報道陣に公開された。
- 写真でたどる 修理に入る興福寺五重塔がビルのような外観になるまで
高さ約51メートルの五重塔に対し、建屋は約60メートル。内部には作業用の足場などがあり、外からは塔の姿が見えなくなっている。
1426年に建てられた現在の塔の大規模修理は、1901(明治34)年以来。劣化した部材や屋根瓦の取り換えなどが行われる。
完了は当初の予定より3年遅れの2034年ごろと見込まれている。