花王に対し、株主の香港系投資ファンド、オアシス・マネジメントが４日、採算性の低いブランドや商品数の削減を求める声明を発表した。
オアシスは、花王の利益率や自己資本利益率が「他社の水準を下回る」と指摘。「現経営陣は花王のポテンシャルを最大限に引き出すことに、ほとんど関心がないように思われる」と主張した。
経営の改善策として、採算性の低いブランドや商品数の削減に加え、マーケティングの経験を持つ社外取締役を起用することや情報開示の強化も求めた。
これに対し花王は「残念ながら（すでに示している）構造改革に十分な理解がされていない」「主力ブランドへの投資によるグローバルな成長を追求している」などと反論するコメントを公表した。（山本精作）
