一部区間の存廃が議論されているJR芸備線について、JR西日本は8月21日から、平日夕方の三次(広島県三次市)発の備後落合(庄原市)行きで、通学客ら沿線住民が利用しやすくなるようダイヤを変更する。芸備線の潜在需要を調べる実証事業の一環で、12月23日まで運行する。
存廃を議論している「再構築協議会」で実施が決まった。三次駅を出発し、東方向の備後庄原駅行きの最終便の出発時間を午後7時29分から午後6時41分に早め、備後落合駅まで延長運転する。
芸備線の平日の三次発、備後落合行きは午後5時26分発が最終。このため、備後庄原駅より東側の駅から三次市内の高校に通う生徒からは、部活などで下校が遅くなっても利用できる便を求める声が上がっていた。
実証事業では、観光需要を探るため、広島―備後落合間と備後落合―新見(岡山県新見市)間で土日祝日に臨時便の運行を始めている。