番組収録に参加する西山龍さん(左)と大学生ら=2025年7月2日、津市のFM三重、小林裕子撮影

 若い人たちに選挙に関心を持ってもらおうと、FM三重(津市)は、県内の大学生が出演するトーク番組「Campus CUBE」の特別企画として選挙啓発番組を11日午後8時半から30分間放送する。

 2日午後6時、FM三重のスタジオ。Campus CUBEのメンバー、三重大の男子学生と県立看護大の女子学生に、ゲストの三重県選挙管理委員会の西山龍さん(25)が加わり、収録が始まった。

 学生6人のうち選挙に行ったことがあると答えたのは5人。どうやったら若い人たちが選挙に行くのか、という問いに、看護大4年の長谷川三祐(みゆ)さん(21)は「若い人はネットにつながっている人が多いので、動画などで伝えるしかないと思う」。3年の浦地美玖さん(21)は「(選挙権年齢が)18歳に引き下げられ、高校から選挙に行くようにいろんな呼びかけがあった。学校からの周知は効果があるのでは」。4年の川本愛姫(あいき)さん(21)は「投票に行く場所と時間が限られていて不便。ネット投票は難しいかもしれないが、手軽に投票できると変わるかな」。

 収録で県選管の西山さんは「選挙は私たちの暮らしに直結するもの。関心を持つことから始めて下さい」と呼びかけた。

 収録後、選挙に行ったことがないと答えた看護大1年の今田悠楽さん(18)は「不祥事など政治に良い印象を持っていなかった」。正しい情報を見極めて、投票に行きたいという。

 県選管によると、前回の2022年参院選の若者の投票率は、18~19歳で41.00%、20~24歳で32.35%、25~29歳で39.94%。西山さんは「選挙が難しい、わからないとの声もあったので、SNSなどで投票の仕方をわかりやすく発信できたら」と話す。

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