Smiley face
写真・図版
グラフィック・米沢章憲

「時をよむ」論説委員室から

 WHO(世界保健機関)の日本人幹部が、同機関に吹き荒れる「リストラの嵐」について悲痛な報告を専門誌に寄せていた。日々助けてくれていた部下にも解雇を伝える。そんな、つらい経験をしたという。

 報道によれば、米国の脱退などでWHOの次期予算枠は2割減に。約2600人が勤務していたジュネーブの本部では600人の職員が削減される見込みだ。

 それだけに、この人の意気軒高ぶりは驚きだった。米マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏(69)だ。25年前に財団を設立、途上国の保健向上を目指す「グローバルヘルス」に多大な資金を投じる。第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開かれた8月、約3年ぶりに来日した。

 以前、米国でゲイツ氏にイン…

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