引退に至った経緯を述べる競泳の大橋悠依

 2021年東京五輪で金メダル二つを獲得した競泳女子の大橋悠依(イトマン東進)が18日、東京都内で現役引退の記者会見を開いた。「約21年の競技人生は本当に充実していた。好きなことをこんなに長く続けられて、夢にも思っていなかった五輪の舞台で2冠を達成できて、幸せな、大満足な競泳人生だった」と語った。

 東京五輪の女子200メートル、400メートルの個人メドレーで金メダルを獲得。それからパリ五輪までの3年間は、「モチベーションの維持にすごく苦労した」と語った。

 特に苦しんだのが東京五輪翌年の22年。「自分で把握できないくらい、頭と感情の混乱があった」と明かした。

 「練習を途中で上がって(コーチの)石松さんが話しかけてくるのもすべて無視して、更衣室に逃げて、部屋に帰った日もあった」と苦笑いで振り返った。

 引退を決めたのは昨年の秋だ…

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