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パリ近郊のルブルジェ空港で開かれた航空ショーで2025年6月16日、展示飛行をするロッキード・マーチン社のF35A戦闘機=ロイター

 英国のスターマー首相は25日、オランダ・ハーグで開かれている北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議で、米国製の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」を12機購入すると表明する。同機は核兵器の搭載が可能で、自国とNATO加盟国の核抑止力増強をめざす。

 政府の24日深夜の発表では、この購入を英国の核態勢として「この1世代(20~30年程度)で最大の強化」と説明している。また、英空軍は冷戦終結後の1998年に落下型核爆弾の撤去が完了して以来初めて、核の役割を担うことになる。

 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、核不拡散条約(NPT)で核兵器の保有が認められている英国は225発の核弾頭を有し、そのうち120発が配備されている。搭載されているのは、英国唯一の核戦力である潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「トライデント」だ。

 F35Aのように核兵器の搭…

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