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ロンドンで2025年4月19日、最高裁判決を受け、トランスジェンダーの権利を訴える集会が開かれた=ロイター

 英平等法上の「女性」を「生物学上の女性」と限定した英最高裁の判決について、スターマー英首相は22日、英民放に対し、「真の明確さを与える(判決だ)」として「歓迎する」と語った。

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 首相官邸の報道官は22日、「首相は(出生時は男性で、女性を自認する)トランス女性を女性だと考えているか」と報道陣から問われると、「ノー」と否定した。「最高裁判決は平等法を検討すれば、女性が『平等法上の女性』だと明確にした」と答えた。

 最高裁判決が16日に出てから、首相の見解が明らかになるのは初めて。スターマー氏は昨夏の首相就任前には「トランス女性も女性だ」などと語っており、英メディアからは立場を一変させたと受け止められている。

 最高裁判決に対しては「トランスの人びとのアイデンティティーにおいて、最も核心的な部分を否定するものだ」といった批判が出ている。

■当事者の意見は?…

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