東京電力パワーグリッドは18日午後2時以降、茨城県と埼玉県で停電が発生したと発表した。戸数は茨城県土浦市を中心に、最大約2万660戸に上った。雷や雨の影響などを調査しているという。
茨城県内では18日、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気などの影響で、大気の状態が非常に不安定となり、各地で激しい雷雨に見舞われた。気象庁は県北部や南部に竜巻注意情報を出していた。
つくば市花室では18日午後2時55分ごろ、「2階建て建物の1階部分が崩れ、倒壊している」と近隣住民から119番通報があった。市の消防や県警によると、倒壊した建物はプレハブ2階建てで、農業資材関連会社の事務所兼倉庫として使われていた。けが人はいなかった。
同社の小田切章社長(59)によると、1階が資材置き場で、2階を事務所として使っていたが、当時、建物内には誰もいなかったという。
建物近くにある野球練習場を管理する沼崎周太郎さん(29)は、通報者の一人。たたきつけるような横殴りの雨と風で「立つのがやっとだった」と振り返った。
水戸地方気象台は、突風が発生したとみて19日に職員を派遣し、詳しい状況を調べる。