子どもたちが学校で使う、上履き。白くて甲の部分にゴムバンドを通した「バレーシューズ」や、そのまま足を入れて履ける「スリッポン」などのシューズが一般的だが、伝統的に草履やスリッパを履いている学校もある。各地の学校などに取材すると、昨今の上履き事情が見えてきた。
6月16日、長野県塩尻市の市立片丘小学校の教室をのぞくと、朝の会に参加する児童の多くが、裸足で白い草履型のサンダルを履いていた。
小学5年の池田陸玖(りく)さん(10)は「夏はこれが当たり前。涼しくて、心地良い」、川口洵(まこと)さん(11)は「靴下がなくて過ごしやすい」とそろって笑顔を見せた。
35年前に学校とメーカーが共同開発、メリットは?
正式名称は「草履式鼻緒サン…