歴史的な暴落と急騰が続いた東京株式市場は、7日も荒れ模様となった。日経平均株価は前日より900円超も下げた後、一時1100円超の上昇に転じた。きっかけは日本銀行の内田真一副総裁の発言だった。

 日経平均は5日に4451円安と過去最大の下げ幅となり、翌6日は一転して3217円高と過去最大の上げ幅を記録した。7日は反落して始まり、米経済の先行き懸念も重しとなって一時900円超安い3万3700円台まで下げた。

 だが、午前10時半過ぎ、内田氏の北海道函館市での講演内容が伝わると、市場の雰囲気は一変した。内田氏は「金融市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と早期利上げに否定的な姿勢を明確にしたのだ。

 日銀の利上げが遠のけば、日…

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