腰輿(およよ)に乗って京都御所を出発する斎王代の山内彩さん=2025年5月15日午前11時8分、京都市上京区、有元愛美子撮影

 京都三大祭りの一つ、葵祭(あおいまつり)が15日午前、京都市で始まった。王朝絵巻のように華やかな平安装束を身にまとった約500人の行列が京都御所を出発。世界遺産の下鴨神社と上賀茂神社に向け、新緑の都大路を練り歩いた。

 祭りのヒロイン・斎王代(さいおうだい)を務めたのは東京芸大大学院生の山内彩さん(25)。頭にフタバアオイの葉をかざし、十二単(ひとえ)姿で、腰輿(およよ)と呼ばれる輿(こし)に乗って進んだ。

 葵祭は両神社の例祭で正式には賀茂祭という。五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、欽明天皇の時代(6世紀)に始まったとされる。紫式部の源氏物語や清少納言の枕草子にも登場する。

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