松阪肉牛の共進会でチャンピオンになり、3032万円で競り落とされた「ともみ7」号が、中東随一の商業観光都市・ドバイに渡った。高級日本料理店「TakaHisa」(崇寿(たかひさ))で2月から提供される。フルコースは1人前40万円(日本円)だ。
「ともみ7」号は昨年11月に三重県松阪市であった共進会で、肉付きや毛並みなどが審査され、「非の打ちどころがない極めて高い完成度」と優秀賞1席に選ばれた。
体高129センチ、体重688キロ、肥育日数1082日。津市の精肉店・朝日屋が3032万円で競り落とした。
世界中から富裕層が集まるアラブ首長国連邦のドバイでは、神戸牛を扱う店は増えてきたが、主に日本国内で消費される松阪牛はほとんど知られていないという。
このため、アラブの王室も訪れるという「TakaHisa」が、究極の逸品に注目。「繊細な風味と口溶けの良さを広めたい」と、共進会で2席だった「もりみやふじ2」号とともに購入した。
フルコースは、カルパッチョ、しゃぶしゃぶポン酢、ユッケ、あぶり、シチュー、シャトーブリアンステーキ、サーロインカツサンドなど。「それぞれ異なる部位のうまさを最大限引き出したい」という。