落語家の桂雀々(かつら・じゃくじゃく、本名松本貢一〈まつもと・こういち〉)さんが20日、肝不全のため死去した。64歳だった。所属事務所が発表した。葬儀は近親者で行ったという。後日お別れの会を開く予定。
大阪市出身。1977年、「上方落語の爆笑王」と呼ばれた桂枝雀さんに弟子入りした。81年にABC漫才落語新人コンクールで最優秀賞、87年にはNHK新人演芸コンクールの落語部門で最優秀賞。2011年からは東京に拠点を移した。
ドラマや映画でも活躍。人気ドラマ「陸王」(TBS系)や、「贋作 男はつらいよ」(NHKBS)などに出演した。
50年近く親交があったという大平サブローさんは「64歳という若さでの旅立ちに、寂しさと無念さを感じており、いまだに事実とは捉えられずにいます。彼から僕は落語の手ほどきを受け、僕は彼に漫才を教えるという関係で楽しい時間を共有しました。漫才センスも抜群で漫才でもスターになってたと思います」などとコメントを出した。