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対局前日に記念撮影した藤井聡太叡王(左)と伊藤匠七段=2024年4月6日、名古屋市東区、日本将棋連盟提供
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 藤井聡太叡王(21)=名人・竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=に、伊藤匠七段(21)が挑む第9期叡王戦(不二家主催)五番勝負が、7日に開幕する。ともに21歳で同学年でもある2人。タイトル戦で相対するのは、昨秋の竜王戦、今年の棋王戦に続き3度目だ。6日、第1局の対局会場となる名古屋市の料亭で開かれた会見で、2人は意気込みを語った。

 「棋王戦から連続して戦う形になるので、作戦は棋王戦の戦い方をベースに考えていくことになる。そこから叡王戦に向けてブラッシュアップしていく必要がある」

 棋王戦が終わってから1カ月足らず。再び伊藤七段とタイトル戦で戦うことについて、藤井叡王はそう語った。

 4月に発表された第51回将棋大賞では、4年連続で藤井叡王が最優秀棋士賞を受賞したが、伊藤七段も優秀棋士賞を受賞している。「伊藤七段は着実に力をつけられていると思うので、こちらもより工夫していかないといけない」。両者とも居飛車党で、これまでの対戦では角換わりの将棋が中心となってきたが、3月17日の棋王戦第4局では、後手番の藤井叡王が角換わりを拒否する変化を見せて話題になった。叡王戦でも幅広い作戦を見せる可能性を示唆したとも言える。

 また藤井叡王は、防衛を決めた棋王戦第4局から、この間、練習将棋の機会を複数回設けたといい「実戦感覚という意味では不安がない状況で迎えられた」。その相手に永瀬拓矢九段も入っているのかと問われると、藤井叡王は「永瀬九段にも教えていただきました」と明かした。

 藤井叡王と伊藤七段の対戦成績は、藤井叡王の10戦全勝(1持将棋)。伊藤七段にとっては、藤井叡王から何としても1勝をあげたいところだ。

伊藤七段「純粋にいい将棋を」

 ただ、この日、藤井叡王の後…

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