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樺敬人医師(右)の診察を受ける村田敏彦さん=樺さん提供
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 腹の血管がこぶのように膨れあがり、突然破裂し死亡するリスクのある「腹部大動脈瘤(りゅう)」という病に対する治療薬をつくろうと、臨床試験を進める大阪大学などがクラウドファンディングを始めた(https://readyfor.jp/projects/F-HAAAT別ウインドウで開きます)。

 研究グループによると、腹部大動脈瘤は、通常直径2センチほどの大動脈の一部が、3センチ以上のこぶ状に広がる病。有病率は65歳以上で2~12%とされる。

 こぶが大きくなるペースは人によるが、無症状のままで突然破裂する。破裂時の死亡率は約8割と考えられているという。

 こぶが小さい状態での手術は身体への負担が大きくなるため、直径が5センチを超えてから破裂を予防する手術をすることが多い。進行を遅らせたり、こぶを小さくしたりする有効な薬はなかった。

 大阪市のセレクトショップでレザージャケットなどをつくる村田敏彦さん(55)は、今年3月に受けた人間ドックで、医師から腹部大動脈瘤の疑いがあると告げられた。

 慌ててパソコンで調べると、表示されたのは「突然死」などの恐ろしい文字。

 「いつ爆発するかもしれないという恐怖感があって、生きた心地がしなかった」と振り返る。

 2週間後、大きさが3センチ…

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