27日投開票の自民党総裁選。裏金事件による逆風の状況下で、自民党議員が新総裁に「選挙の顔」を求める事情は衆参で同じだ。だが、総裁選直後の実施が想定される衆院選に対し、参院選は来夏になる。この時間差が「ふさわしい総裁」に対する微妙な違いを生んでいる。
9候補のうち、総裁選直後の解散総選挙を明言するのは、小泉進次郎氏だ。「できる限り早期に衆議院を解散し、信を問う」と繰り返す。
衆院議員の支持が強い小泉氏に向かう期待は、世代交代や刷新感にある。イメージ先行であるため、時間をかければかけるほど、その効果は薄れる。
だが、参院側は事情が異なる…