発生から1カ月を迎え、塚田川沿いでは土砂の撤去をする作業員が黙禱(もくとう)する姿があった=2024年10月21日午前9時30分、石川県輪島市久手川町、伊藤進之介撮影

 能登半島を襲った記録的な豪雨の発生から21日で1カ月となった。輪島市久手川町では、土石流が発生し、塚田川の周辺にあった複数の家屋が押し流された。現場では、21日も土砂を取り除く作業が続き、流されたとみられる家の跡には、花束が手向けられていた。

 停電したままの現場では、黙禱(もくとう)を呼びかける防災無線は聞こえなかったが、午前9時半には重機を動かす作業員らが携帯電話で時間を確認し、作業の手を止めて犠牲者に1分間ほど祈りを捧げていた。(伊藤進之介)

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