2014年9月24日、バチカンのサンピエトロ広場で一般謁見(えっけん)を執り行うフランシスコ教皇=ロイター

 7日から始まるローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の後任を決める秘密選挙「コンクラーベ」に、日本人の枢機卿2人が参加する。長崎の被爆2世で大阪高松大司教区の前田万葉枢機卿(76)は、次の教皇に「世界の平和のために貢献できる人を選びたい」と語る。

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 2013年以来となる今回のコンクラーベで投票権を持つ80歳未満の枢機卿は71カ国から集まる135人。このうち健康上の理由で2人の欠席が発表されており、133人が投票に参加する予定になっている。

 日本からは前田枢機卿のほか、昨年12月に就任した東京大司教区の菊地功枢機卿(66)が参加する。3日に日本を発つ前田枢機卿が、出発前に朝日新聞の書面インタビューに応じた。

 前田枢機卿はフランシスコ教皇との思い出について、信者から預かった手紙を渡せば律義に返事をくれ、託された日本の米をプレゼントした時には、「オオ、ジャパニーズライス!」と喜んだと振り返る。「一人ひとりを気にかけて話しかけられる姿に、優しさと誠実さを感じた」

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