学生たちがつくったおせちとクリスマスのデコレーションケーキを展示するフェスティバルが21日、佐賀市神園3丁目の西九州大短期大学部(福元裕二学長)で開かれた。学生たちが味やデザインに知恵を絞った約90作品が並び、学生や市民、保護者、学長、教員らの投票や選考で7点の入賞作品が決まった。
このフェスティバルは、地域生活支援学科の食健康コースが毎年開催しており、今回が78回目。テーマは「我が家のおもてなし料理」で、2年生はおせち、1年生はデコレーションケーキづくりに挑んだ。ケーキづくりには、同学科の多文化コースの学生らも参加した。
おせち部門の優秀賞に選ばれたのは、食健康コース2年の上原さおりさん(41)の作品。上原さんは来年、自身が短大を卒業するのに加え、長男が高校、三男が小学校を卒業する。「家族3人が人生の節目を迎えるため、縁起のよい伊勢エビを入れました。菊花大根と黒豆が難しかったです」と話す。
デコレーションケーキ部門の優秀賞には、同コース1年の安松慶子さんが選ばれた。
同部門で入賞した留学生で多文化コース1年のダウティランさん(26)は、クリームや、チョコ、赤く色付けしたチェリーを使ってケーキにサンタを描いた。「ベトナムでクリスマスを祝うのはカトリックの人だけなので、クリスマスケーキづくりは初めて。すごくうれしい。おせちも初めて見ましたが、きれいでおいしそうですね」と話していた。