「てんやく絵本ふれあい文庫」の代表、岩田美津子さん。棚にあるのは全て「てんやく絵本」=2024年10月4日、大阪市西区江戸堀1丁目、大蔦幸撮影

 見える子も見えない子も、一緒の絵本を読む楽しさを味わって欲しい――。12日から大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1丁目)で「さわってたのしむ絵本の世界展~てんやく絵本から海外の点字つきさわる絵本まで~」が始まる。24日まで。入場無料。

 企画したのは、40年にわたって「てんやく絵本」の製作や普及をしてきたNPO法人「てんやく絵本ふれあい文庫」(大阪市西区江戸堀1丁目)。「てんやく絵本」とは、本文を点訳した点字や、絵の形をそれぞれ透明シートで作り、市販の絵本に貼った手作りの絵本。同文庫のオリジナルで、市販の絵本を目が見えない人も楽しめるように工夫されたものだ。ボランティアスタッフが製作し、年間250~300冊の新刊を作っている。今まで約1万冊超を製作した。

 同文庫では、目の見えない人や、目の見えない子を持つ家庭などを対象に無料で貸し出している。本を読みたい人の性別や年齢を聞いたうえで、季節ごとにスタッフが本を選び、全国に無料で郵送している。

お母ちゃん、読んで

 代表の岩田美津子さん(72…

共有
Exit mobile version