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ファンが待つレッドカーペットを進んで試合前練習に向かう楽天の今江敏晃監督
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 昨季の観客動員数が12球団最少だった楽天が、巻き返しに乗り出した。

 本拠でのナイターがあったこの日、今江監督と15人の選手は試合前練習で球場に向かう際、レッドカーペットを歩いて子どもたちの前に現れ、ハイタッチやサインをして直接触れ合った。1軍では初の試みだ。

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 昨季の楽天の不入りは成績だけの問題ではない。昨季はコロナ禍では禁止されていた声出し応援も解禁され、他の11球団は成績が下位でも観客動員では盛り返していたからだ。昨夏に就任した森井球団社長も、「お客様を球場に入れなければいけないという考えを会社の中で感じられなかった」と認める。

 ファンサービスに正解はない。今江監督は言う。「サインをして喜んでもらえると選手ももっと頑張ろうと思える。こういう積み重ねでファンとチームが一つの方向を向けたらいい」。このオフ、パワハラ問題で選手が退団したチームが、いかに信頼を取り戻していくか。地道に取り組んでいくしかない。(笠井正基)

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