築年数がかさんだマンションが増え、解体や建て替えなど、最後をどうするかの「終活」が課題になっています。そんな中、解体費を積み立てているマンションが東京都板橋区にあります。積み立てる背景や合意形成できた理由を、理事長の篠原満さんに聞きました。
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私が暮らす「高島平ハイツ」(東京都板橋区、全95戸)では、築51年を迎えたマンションの「終活」を見すえ、修繕積立金の1割を解体費として積み立てています。マンションの寿命は私より長く、次の世代に引き継ぐ考えのもと、将来世代が困らないよう、解体するお金だけは残しておきたいとの思いから、2022年に始めました。
きっかけは、その5年ほど前…