JR四国は訪日外国人旅行者向けの鉄道パス「ALL SHIKOKU Rail Pass」の昨年12月の発売実績が、単月としては初めてコロナ禍前の2019年度同月を上回ったと発表した。

 発売枚数は前年度同月比89.1%増の1513枚。国・地域別では台湾が最も多く567枚、次いで香港393枚、中国217枚、韓国207枚の順。19年度同月を大きく上回っているのが韓国、台湾で、それぞれ491.4%増、62.5%増となっている。コロナ禍で停止されたビザ免除措置が再開された中国も19年度同月には及ばないものの、前年度同月比では約8倍と激増している。

 1月の発売枚数は、コロナ禍以後では昨年11月、7月に次いで3番目という。

 四之宮和幸社長は1月28日の定例会見で、「四国内の空港からの国際線の増加が要因ではないか」と話し、「QRコードなどで乗れる新たな訪日客向けのデジタルチケットを検討している」と話した。

 オール四国レールパスは短期滞在の外国人旅行者を対象に発売され、JR四国の特急列車自由席と四国の私鉄各社などに3~7日間乗り放題の切符。海外発売価格は1万2千円(3日間用)から2万円(7日間用)まである。

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