辞職勧告決議案への採決結果。44人全員が賛成した=2024年9月17日、千葉市議会、前田基行撮影

 千葉市議会の会派「日本維新の会・無所属の会」(17日付で「日本維新の会ちば」に名称変更)の市議が、請願者本人の意思を確認しないまま請願書を自ら作成し、署名して提出したとされる問題で、日本維新の会の県組織「千葉維新の会」は、党所属の千葉市議4人全員を処分した。処分は16日付。

 4人の中で最も重い処分は、請願書の本文を作成したとされる大平真弘市議に対する「離党勧告」で、請願の紹介議員になるなどしたほかの3人は党員資格停止や党の役職停止(いずれも今年末まで)とした。

 「千葉維新の会」の佐藤浩幹事長によると、4人は「党の決定に従う」と話しているといい、大平市議は離党する意向を示しているという。

 佐藤幹事長は「市民の皆さんの政治不信を増大させる行為となり、大変申し訳ない。再発しないよう、所属議員の指導・研修を徹底したい」と話した。

  • 市議が請願を「自作自演」 維新会派の2人に辞職勧告決議

 この問題を巡っては、「日本維新の会・無所属の会」の大平市議と無所属の桜井崇市議が、請願者本人の意思を確認しないまま請願書を自ら作成し、署名して提出したとして、17日に千葉市議会から議員辞職勧告決議を受けた。2市議は同日付で会派を退会し、会派は「日本維新の会ちば」に名称を変更した。(前田基行)

共有
Exit mobile version