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米フロリダ州にあるマール・ア・ラーゴで16日、会見に臨んだトランプ氏(右)と孫正義氏=AP
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 トランプ次期米大統領が16日、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長とそろって会見し、SBGによる1千億ドル(約15兆円)もの巨額投資計画を打ち出した。孫氏の思惑はどこにあるのか。就任前の日米首脳級会談が「あり得る」としたトランプ氏の発言をどう受け止めればいいのか。

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 孫氏は、共和党のイメージカラーの赤いネクタイを締めて登場した。トランプ氏が初当選した直後の2016年12月にニューヨークのトランプタワーに駆けつけた時も、赤系のネクタイだった。「トランプ大統領の偉大な勝利を心から祝福したい。彼の勝利で、米国経済に対する私の信頼度は飛躍的に高まった」。

 SBGは人工知能(AI)関連投資に注力しており、特に半導体とデータセンター、ロボットの3本柱を掲げる。今回は内容について詳しい説明はなかったものの、こうした分野を中心に投資する方向だ。

 投資はSBG本体だけでなく、傘下の「ビジョン・ファンド」や子会社の英半導体設計アームなどを通じても実行される見込み。巨額の資金は、事業が生み出す収益を裏付けにした「プロジェクトファイナンス」などを想定しているもようだ。

 SBGは、トランプ前政権時の米中対立の深刻化や政策変更に、少なからぬ影響を受けてきた。

 前政権の同盟国への働きかけ…

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