植え込みからのぞくオブジェ=2025年4月4日、枚方市の樟葉宮表参道商店街、大蔦幸撮影

 「これ、何?」

 樟葉宮表参道商店街(大阪府枚方市)の店先や植え込みなどに、様々なアート作品が配されている。「何?」との問いかけをきっかけにして、地域の人たちにゆるやかなつながりを生もうという企画だ。

 付近の10店舗に展示された作品は、地元の子どもらがつくった。整骨院の入り口に風景画などがつるされていたり、植え込みからカラフルな人型のオブジェがのぞいていたり。

 川口園芸の軒先には似顔絵入りの旗がはためき、商品の花に造花作品が紛れている。店で働く川口信子さん(71)は、「街全体が華やかになった。お客さんも興味津々で会話も弾む」と喜ぶ。

「ピンクの他人」って?

 企画の名前は「まちアートくずは ピンクの他人プロジェクト」。商店街の一角で、絵本を中心にした私設図書室「まちライブラリー とかとか」を営んでいるデザイナーの浪本浩一さん(53)が仕掛け人だ。

 浪本さんはデザイナーの仕事…

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