多くの来場者で盛り上がった昨年のモンバス=2024年8月24日午後1時26分、香川県まんのう町吉野、和田翔太撮影

 国内有数の規模を誇る野外音楽イベント「MONSTER baSH(通称・モンバス)」が今年も国営讃岐まんのう公園(香川県)で開催される。

 26年目を迎える今回は8月23、24日にのべ5万人の来場者を見込んでいる。全国から四国に音楽ファンが集う一大イベントが四半世紀を超えて続いてきたのはなぜか。主催する「DUKE(デューク)」(高知市)の宮垣睦男会長(78)に話を聞いた。

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 《デュークは宮垣会長が1976年の高知大生時代に立ち上げた音楽イベント制作会社。今年で50周年を迎える。モンバスのきっかけは、四国で本格的な野外フェスがなかった2000年、「四国でも野外フェスをやりたい」という若手社員の提案だったという》

 当時は地方の野外音楽イベントは多くなく、数千人規模の催しを手がけた経験が浅かったこともあって、社内には「本当にチケットが売れるのか」と懐疑的な声もありました。

 「失敗して赤字になったら、決裁した側の責任。ケツは俺が拭く」と反対意見を一蹴し、開催を決めました。「時代が来ている。やらないと乗り遅れる」と直感したことが理由です。

バンドブームを背景に挑戦

 《当時はバンドブームの真っ…

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