日米関税交渉

 赤沢亮正経済再生相は20日の閣議後会見で、日米関税交渉について「引き続き五里霧中」だと述べた。カナダで16日(現地時間)に開かれた日米首脳会談では合意に至らず、米側が「集中交渉期間」の期限と定めた7月9日を「一つの節目」として念頭におきつつ、今後の協議に臨む考えを示した。

 赤沢氏は4月から6回にわたり訪米し、ベッセント財務長官らと協議を重ねてきた。日米首脳会談では、石破茂首相とトランプ大統領が30分間協議したが、一致点は見いだせなかった。赤沢氏は「トランプ大統領との会談が実現しなかった国も複数ある。日本は重要な交渉相手として、一定の重みをもって受け止められている」と強調した。

 一方、今後の交渉については、中東情勢が緊迫していることを例に挙げ、「米側が日米の交渉になかなか時間が割けないという事態もあり得る」として、「五里霧中という状況は続いている」と述べた。

 米側は「相互関税」の上乗せ…

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