大阪府警本部=大阪市中央区

 酒を飲んで他人の自転車を運転したとして、大阪府警は20日、西堺署刑事課の男性巡査(27)を占有離脱物横領と道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で書類送検するとともに、停職3カ月の懲戒処分とし、発表した。

 巡査は容疑を認め、「甘い考えで深酒した。眠たく、歩くのが面倒で、自転車を盗んで帰ろうと考えたのだと思う」と供述。同日付で依願退職したという。

 監察室によると、巡査は6月28日午前5時半ごろ、大阪府八尾市北本町2丁目の飲食店の駐輪場から他人の無施錠の自転車を持ち去り、酒気帯び運転をした疑いがある。前夜から別の複数の飲食店で知人らとビールや焼酎を飲み、帰宅する途中だったという。

 巡査はその後、駐輪場から約1.4キロ離れた路上で、自転車のそばで倒れて寝込んでいたところを通行人に発見された。駆けつけた警察官が任意同行して事情を聴くと、「盗んだ自転車で飲酒運転をした」と打ち明けたという。

 また、府警は20日、高槻署地域課の男性警部補(47)を不同意わいせつと傷害の容疑で書類送検し、停職1カ月の懲戒処分とした。

 警部補は4月中旬、大阪府寝屋川市内の飲食店で女性客の尻を触り、けがを負わせた疑いがある。容疑を認め、同日付で依願退職したという。

 国井栄次・監察室長は「警察官として言語道断の行為で、厳正に処分した。再発防止に努める」とのコメントを出した。

共有
Exit mobile version