中国人観光客の事故当時の状況を説明する柴田一弘巡査部長。コーンのあたりに倒れていたという=2024年12月19日午前10時23分、直島町、木野村隆宏撮影

 「現代アートの聖地」といわれる瀬戸内海の直島(香川県直島町)。4月には、3年に1度開かれ、6回目となる瀬戸内国際芸術祭が開幕し、世界中から観光客が押し寄せるとみられている。

 この島で昨年、外国人観光客による重大な交通事故があった。

 県警によると、昨年10月1日午前10時50分ごろ、島内の県道をサイクリングしていた中国人観光客の男性(64)が、下り坂のカーブを曲がりきれずに転倒。頭を強く打って一時は意識不明の重体に陥ったが、県のドクターヘリで高松市内の病院へ搬送され、一命を取り留めた。男性は当時、自転車用のヘルメットを着用していなかった。

多島美に目を奪われる下り坂「事故多い」

 当時、パトロール中に現場に居合わせた、高松北署直島駐在所の柴田一弘巡査部長とともに現場を訪れてみた。

 「この辺りは自転車の事故が…

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