この日の献立のそぼろご飯を食べる東陽中学校の生徒=2024年5月1日午後0時58分、石川県輪島市町野町、椎木慎太郎撮影
  • 写真・図版

 能登半島地震で休止していた石川県輪島市の小中学校の給食が1日、再開した。市内5カ所の調理場のうち、3カ所が復旧し、再開にこぎつけた。

 休止中は市が依頼した団体が調理した弁当やスープを提供してきた。

 校舎が避難所となっているため、隣接する町野小学校を使って授業をしている東陽中学校では、2、3年生の3人が配膳し、全学年9人で一緒に、献立のそぼろご飯や鶏と野菜のスープを食べた。

 1年の高野礼次さんは、中学生になって初めての給食。「今日のメニューは小学生の頃に食べたことのある好きな献立。久しぶりに食べることができてうれしい」と笑顔を見せ、あっという間に平らげた。

 もう一人の1年生の細谷瑞羽(みう)さんは「スープが温かくておいしい。元気がでた、勉強をがんばりたい」と目を細めた。同校の柿本二美代校長は「弁当もありがたいが、これからメニューの幅も広がっていくと思う。生徒たちに昼食の時間をさらに楽しんでもらえれば」と話した。(椎木慎太郎)

共有
Exit mobile version