【動画】開幕までおよそ1カ月に迫った大阪・関西万博の会場。ゲートや広場などが整備された一方、まだ建設中のパビリオンも数多く見られた=井手さゆり
ひしめくように独特な形状の海外パビリオンが並ぶ。国内外から訪れた大勢の建設関係者らが、真剣な表情で作業に当たっていた。大阪・関西万博の会場中心部。目視した限りでは、外装が完成した海外パビリオンはまだ多いとは言えない。それもあってか、報道用に撮影を許可されない建物がいくつもあった。開幕までまもなく1カ月。会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)を訪ねた。
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今月3日、万博への玄関口として今年1月に開業した大阪メトロ中央線・夢洲駅(大阪市此花区)。開幕前にもかかわらず、駅の構内は視察などで訪れた関係者らでにぎわっていた。
この日は、一般社団法人大阪外食産業協会の「ORA外食パビリオン」の内覧会や、電気事業連合会の「電力館」の運営安全祈願祭、北欧5カ国が共同で出展する「北欧パビリオン」の竣工(しゅんこう)式などのイベントが予定されていた。気温は約7度。大阪湾から強い北風が吹きつけ、真冬のような寒さだったが、大勢の人が行き交う会場では熱気すらも感じた。
そびえる世界一の木造建築 ほのかに木の香りも
記者は、駅のすぐ近くに設置された「東ゲート」をくぐって会場内へ。まだ入場用の改札などは設置されていなかったが、その奥にある大小さまざまな形状のパビリオンが視界に入り、思わず「おーー」と声を漏らした。
来場者をまず迎えるのが、開…