ラッキーセブンが三つ並ぶ「令和7年7月7日」。元号・月・日で7がそろう「777」は、平成7年7月7日以来30年ぶり。100年間でみても3回目という特別な日に、今年は何が起こるのか。
そもそもなぜ7は「ラッキー」なのか。語源は野球という説が有力で、メジャーリーグで7回は得点の機会が生じやすい、逆転がよく起こるとして広まったとみられる。日本でも1923(大正12)年に出版された「野球」という本でこの説が紹介されている。32(昭和7)年の「新聞記者採用試験問題集」には、ある夕刊紙で出題されたラッキーセブンの意味を問う問題があったという。
昭和の777は…
この100年で最初の「777」は、その昭和7(1932)年7月7日。3月に日本の傀儡(かいらい)国家「満州国」の建国宣言が行われ、5月には「五・一五事件」で時の首相が暗殺された。当時の世相を伝える東京朝日新聞に、777を祝う記事は見当たらない。
本紙の見出しに初登場とみられる「ラッキーセブン」は、昭和9年。柳家金語楼がラジオで披露した野球が題材の新作落語を紹介する記事に、その文字がある。
平成の777も暗い世相ながら…
次の「777」となった平成7(1995)年7月7日も、暗い世相の中で迎えた。
1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件が発生。金融機関の破綻(はたん)も相次いだ。住宅金融専門会社(住専)の不良債権をどう処理するかが国民的な関心事になっていた。
そうした世相だからこそか…