日本メディアの代表取材に応じる日産自動車のカルロス・ゴーン元会長=2020年1月10日午前、ベイルート、代表撮影

 日産自動車のカルロス・ゴーン元会長(70)の巨額の役員報酬を開示しなかったとされる事件で、東京高裁は4日の判決で、側近だったグレッグ・ケリー元代表取締役(68)について、起訴内容の一部のみ有罪だと判断した。

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 判決は一審と同様に、ゴーン元会長が報酬の非開示を指示したと認めたが、本人は2019年末に自身が国籍をもつレバノンに逃亡したままで、日本で裁判を受ける見通しは立っていない。

 ゴーン元会長は18~19年に金融商品取引法違反や会社法違反の容疑で4回逮捕、起訴された。裁判で無罪を主張する方針を示していたが、保釈中だった19年12月、プライベートジェットでレバノンに逃亡した。

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