日中韓の平和や協力強化をめざす「日中韓三国協力事務局」(TCS)の李熙燮(イヒソプ)事務局長が1日、朝日新聞のインタビューに応じた。保護主義の台頭などで国際秩序が混沌(こんとん)とするなか、「逆境の今こそ変化のチャンスだ」と話し、3国の協力強化を訴えた。

朝日新聞のインタビューに応じ、日中韓の協力の重要性などを語る日中韓三国協力事務局の李熙燮(イヒソプ)事務局長=2025年7月1日、東京都渋谷区、稲田清英撮影
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 李氏は、トランプ米大統領が進める高関税政策について、「保護貿易主義は3国の経済や貿易に相当な影響を与える」と懸念を表明。3国は自由貿易主義とグローバル化によってともに発展してきたとして、「それを守るため、どのような協力ができるか協議しなければならない」と述べた。

 協議の場として、年内開催に向けた調整が進む日中韓首脳会談を挙げた。通商問題などで、3国が同様に抱える課題に歩調を合わせて対応することに期待をにじませた。

日中韓首脳会談を受け、共同記者発表する岸田文雄前首相(左)。中央は韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領、右は中国の李強(リーチアン)首相=2024年5月27日、韓国・ソウルの青瓦台迎賓館、代表撮影

歴史認識の差を縮めるため、一番重要なことは

 また、過去には1997年の…

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