神奈川県逗子市のマンション敷地の斜面が崩れ、市道を歩いていた女子高校生(当時18)が亡くなった事故から5日で5年が経った。崩落があった午前8時ごろ、地元の中高生や桐ケ谷覚市長らが事故現場の前で花を手向け、黙禱(もくとう)した。
「土砂で亡くなられてしまったときはどんなにつらかったか考え、黙禱した」。逗子市の高校1年斉藤雅流(がる)さん(16)は事故現場前で目を閉じ、思いをめぐらせた。「土砂崩れは今後も起こると思う。どれだけ早く気づき、対応するか。事故を減らしたい」と話した。
5年前、現場近くで、小学校に登校中だったという、同市の中学2年仲井間湊太さん(14)は「身近で事故が起きて驚いた。僕たちも気をつけたい」。
桐ケ谷市長は献花後、「今生きていれば、社会人になっていた年代。事故を重く受け止める。二度とこういうことがあってはならない」と話した。