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福島県大熊町の中間貯蔵施設。奥は東京電力福島第一原発=2025年2月15日午前9時6分、朝日新聞社ヘリから、小宮健撮影
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 東京電力福島第一原発事故で生じた福島県内の除染土が、双葉、大熊両町にまたがる「中間貯蔵施設」に搬入され始めて間もなく10年。国が法律で定めた「県外での最終処分」の期限まで20年となるなか、双葉町の伊沢史朗町長が24日、除染土を町内の公共事業などで再生利用したいとの考えを表明した。町民の理解や議会の承認が必要としたうえで、県内や首都圏の理解醸成が進んでいないとの危機感から表明に至ったと説明した。

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 環境相や内堀雅雄知事に考えを伝えた後、取材に応じた伊沢町長の一問一答は次の通り。

 ――町としての検討は。

 「この考えは私見。具体的な計画はない。首都圏の皆さんに現状を知ってもらうことが大切だ。理解醸成を進めるには、我々が覚悟を持って取り組まなければいけない」

 ――発言に至るまで相当ないら立ちがあったのか。

 「汚染された土壌の仮置き場…

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