宮城県色麻町議会の天野秀実議長(70)が議会事務局長に対してパワーハラスメントともとれる言動をした問題で、色麻町議会は17日、天野議長の不信任決議案を出席者の全員賛成(欠席1)で可決した。
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天野議長は閉会後に「行きすぎた言動については謝罪して済んだこと。パワハラ認定もされておらず、訴えている人もいない」と説明。決議に法的拘束力はないため、進退については「当面は職務をこなし、いろんな方と相談して結論を出す」と話した。
議会事務局によると、天野議長は8月18日の議会運営委員会に約15分遅れて出席した際、議会事務局長の50代男性に「日程があるたびに電話をよこしなさい」「俺も議長を辞めるから事務局長も一緒に辞めろ」などと強い口調で言い、書類を机にたたきつけるなどしたという。
不信任決議案を提出した河野諭町議(44)は「議長としてあるまじき行為。ハラスメント研修直後でもあり言語道断」と批判した。
不信任決議案をめぐっては、16日の本会議で審議される予定だったが、直前に書類の不備が指摘され、同日夕に再提出された。議会事務局長は報道陣の取材に対し「第三者がいればパワハラと言うと思うがノーコメント。議長からの謝罪は受け入れている」と話した。