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線路上に土砂が流入しているトンネル入り口付近の様子=2024年8月28日午後2時40分、JR東日本盛岡支社提供

 JR東日本盛岡支社は25日、8月下旬の豪雨の影響で運転を見合わせているJR山田線の上米内―宮古間について、11月上旬の運転再開を目指していたが、未定に変更すると発表した。線路に土砂が流入する恐れなどが複数箇所で判明したためという。この日の定例記者会見で明らかにした。

 盛岡支社によると、JR山田線は全線で運休したが、盛岡―上米内間が15日から運行を再開している。残る上米内―宮古間のうち、特に被害が深刻な上米内―区界間では、運行にリスクがある所が少なくとも10カ所見つかっているという。第二外山トンネル入り口付近では、線路上に土砂が流入しているうえ、上部に流入の恐れがある木や石などの堆積(たいせき)物が新たに見つかった。

 現時点では11月上旬までの復旧は難しく、運転再開時期のめどは立っていないという。現在、岩手県北バスの106バスによる振り替え輸送・増発を行っており、盛岡支社では、山田線の代わりとしてバスの利用を呼びかけている。

 また、大森健史支社長は19日朝にあった東北新幹線が古川―仙台間を走行中に連結部分が外れ緊急停車した事故について「ご迷惑をおかけし、深くおわびする。再発防止策を講じていきたい」と謝罪した。(藤井怜)

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