「レベル4」での運行が始まった自動運転バス=2024年8月20日午前11時12分、東京都大田区羽田空港1丁目、滝沢貴大撮影

 運転手がいない「レベル4」の自動運転バスが、この夏から羽田空港近くの複合施設で運行されている。国内の一般道では福井県永平寺町に続き2例目で、民間企業主体では初めて。運行会社は将来的に、人手不足が深刻な地方の交通事情の改善にもつなげたいと意気込む。

 自動運転の「レベル」とは、自動運転システムの形態を分類した国際的な指標。自動化なしの「レベル0」から完全自動化の「レベル5」までの6段階に分けられ、上から2番目の「レベル4」では、決められたエリアでシステムがすべての運転を行う。

 レベル4のバスが運行されているのは、飲食店や企業、ホテルなどがある東京都大田区の羽田イノベーションシティ(HICity)。これまで運転手が同乗するレベル2の自動運転バスを無料運行してきたが、8月から、快晴時の午後4、5時台にレベル4での運行を始めた。

 一般の車両が走り、横断歩道…

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