気象庁は9日、日本の太平洋側を流れる暖流の黒潮が大きく南に曲がる「黒潮大蛇行」が2017年8月から続いてきたが、終息する見通しになったと発表した。黒潮とは別の冷たい海水の流れを取り込むなどして蛇行したとみられるが、4月に入り、この流れが黒潮から離れたという。専門家は「海面水温などの変化に伴い、気候や漁業に影響する可能性がある」としている。
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黒潮は、日本の太平洋側の四国・本州南方を東向きに流れる。一方、西側から近づく冷たい海水の流れを取り込むなどし、紀伊半島沖から東海沖で大きく南に曲がる状態が7年9カ月にわたって続いてきた。気象庁によると、今回を含め記録のある1965年以降に発生した計6回のなかで、最長になっていた。
冷たい海水の流れが離れ、4…