町中に貼ってある「シルエット」ポスターには、左下に荒川区選挙管理委員会の証紙が付いていた=2024年11月8日午後3時、東京都荒川区、中山由美撮影

 各地の選挙で候補者の氏名や顔写真を載せない「シルエットビラ」が配られるケースが相次いでいる。顔写真などがあるビラは枚数や配布方法などに制約があるため、11日開票の東京都荒川区長選では2陣営がシルエットビラを配っていた。選挙運動などについて定めた公職選挙法には触れないのか。

 「これ何?」

 荒川区長選のさなか、ある区民の自宅の郵便受けに、顔写真をシルエットにしたビラが入っていた。「国と都の強いパイプを持つ、荒川区議会議長経験者の区長を誕生させよう!」と書かれ、「生まれも育ちも荒川区 50歳」ともあった。区長選に立候補した3人のうち、50歳で荒川区議会議長を経験しているのは、町田高氏だけだ。

 町田陣営がビラを配ったとい…

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