国が進める公立中学校の部活動の「地域移行」で、先進的な取り組みをする静岡県掛川市の移行まで1年になった。市は、2026年夏に市内全9中学校で部活動を廃止して「かけがわ地域クラブ」(仮称)に完全移行する。久保田崇市長は19日の定例記者会見で、地域クラブ数は77でスタートする見通しを明らかにした。
市によると、9中学校に現在、97の部活動がある。同じ種目の部活動を地域ごとに集約したり、新たな活動内容を加えたりして、77クラブになる。
新たな77クラブは①野球や吹奏楽など、今ある中学校の活動を受け継ぎ、市スポーツ協会や市文化財団が運営するクラブ②これまでの部活動の枠にとらわれない多様な活動の市民団体が運営するクラブ、の二つのタイプになる。9月からは体験会を予定しており、小6、中1を対象に、軟式野球や吹奏楽など16以上の活動で行う。現在6校にある吹奏楽部は来夏以降、三つのジュニア吹奏楽団に再編し、コンクール出場を希望する生徒は追加で活動するという。
すでに活動していて市教育委…